VMウェア、統合クラウド戦略を支持 〜 業界各社からは賛否の混ざった反応

 VMウェア(VMware)が、「業界初」のハイブリッド・クラウド向け統合プラットフォーム「ワン・クラウド(One Cloud)」への支持を表明したことを受け、業界各社が賛否両論の反応を示した。

 VMウェアは、同社のクラウド電算構想であるヴィクラウド(vCloud)と、提携するクラウド・サービス事業者を通じてハイブリッドおよびパブリック・クラウド・サービスを提供している。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、レッド・ハット(Red Hat)のクラウド製品戦略責任者ブライアン・チェ氏は、クラウド・ネイティブおよび従来型アプリケーションの両方を稼働させる統合クラウドを提供するワン・クラウドを魅力的だと評価したうえで、VMウェアが問題に直面することは避けられないと述べた。

 チェ氏はその理由として、クラウド・ネイティブと従来のアプリケーションでは、基幹施設の要件がそもそも異なると指摘。

 一方、オープンスタック(OpenStack)関連技術とサービス提供のミランティス(Mirantis)のジョディ・スミス氏は、企業の関心の高まりを背景にVMウェアのオープンスタック事業が急速に成長していると指摘。

 ハイブリッド・クラウド製品群でオープンスタックに対応することで、VMウェアは既存顧客に対し、ベンダーを変えることなくオープンスタックに移行する選択肢を与えた、とスミス氏は歓迎している。

 451リサーチ(451 Research)のカール・ブルックス氏も同様に、企業は慣れ親しんだVMウェア製品のインターフェイスやサービスを利用し、ワン・クラウドへの対応が可能になったと評価した。

 VMウェア製品の顧客企業は、VMウェアのヴィクラウド・エア(vCloud Air)アイアース(IaaS)を利用するか、ブルーロック(Bluelock)やカルパチア(Carpathia)といったヴィクラウド・エア提携企業を通じて、自社データ・センターまたはマネージド基幹施設に外注することができる。

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