自動車リコールが過去最多〜14年、運輸当局が発表

 2014年に自動車メーカーが米国で届け出たリコールの台数が、過去最高の6390万台に上ったことが運輸省道路交通安全局(NHTSA)のまとめで分かった。その大部分はゼネラル・モーターズ(GM)車の点火スイッチと、タカタ製エアバッグの欠陥が原因だった。

 ロイター通信によると、昨年の自動車のリコール数はそれまでの最多だった04年(3080万台)を倍以上上回った。2月に始まった点火スイッチの欠陥によるGM車の大量リコールは国内で2600万台に達し、欠陥を長年放置したGMへの批判が高まったほか、他メーカーがリコールに関して敏感になるきっかけとなった。

 タカタ製エアバッグの欠陥は、インフレータ(膨張装置)が過剰に強い勢いで膨らむため金属の破片が車内に飛散する恐れがあるという内容。国内では5件の死亡事故と関連付けられ、すべてホンダ車に搭載されていた。

 車のリコール急増で運輸当局も、欠陥を見つけられずメーカーの調査も不十分だったとして議会や交通安全推進団体の批判の的になった。

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