掃除機からトラックまで自動走行に 〜 カナダのクリアパス・ロボティクス

 カナダの新興企業クリアパス・ロボティクス(Clearpath Robotics)は、芝刈り機からダンプ・トラックまであらゆる走行機械類を自動化する技術を開発し、関心を集めている。

 同社が先日、投資会社から資金を初めて調達したことからも、同社の技術に寄せられる期待の大きさがうかがえる。

 ブルームバーグによると、ホンダ自動車やディア(Deere & Co)、グーグル(Google)を顧客に持つクリアパスは、PREベンチャーズとアイノヴィア・キャピタルから総額1400万カナダ・ドルを調達した。

 「四輪で走るものならすべて自動化したいと考えている」とクリアパスのマット・レンドール最高経営責任者(CEO)は話している。

 レンドール氏(31)は、ウォータールー大学に在籍中の2009年にトロントで同社を立ち上げた。

 同氏は、今回開発した自動化技術について「掃除機のような小さなものから採掘現場の超大型トラックまで自動化できる」と話す。

 クリアパスはこれまで、オフ・ロード・ロボットを開発し研究者や技術会社、米軍に販売することを中核事業としてきた。同社のロボットは、地雷の場所の特定やサンプル水の採取に代表されるよう、人が働くには危険すぎる現場や、あまりに面倒な仕事に導入されている。

 同社は今後、新たに開発した自動化技術によって、走る機械類の自動化事業に注力することで成長しようと図る。

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