ドコモ、米携帯電話サービス市場から撤退 〜 早期での黒字化が困難と判断か
- 2015年3月20日
- ハイテク情報
NTTドコモは18日、米国現地法人が提供する在米日本人向け携帯電話サービスを2016年3月末に終了すると発表した。米国市場からの事実上の撤退となる。
共同通信によると、同社は米国内で2011年4月に同サービスを立ち上げたが、米携帯通信サービス(キャリヤー)大手の通信網を借りる事業形態に想定以上のコストがかかり、また、利用者数も伸び悩んだことから、事業開始から赤字が続いている。早期での黒字化が困難だと判断したとみられる。
時事通信によると、米携帯電話サービス市場では、4大キャリヤーのうち3位と4位のソフトウェア傘下スプリントとTモバイルUSが低価格攻勢による加入者獲得を強化してきたため、在米邦人がドコモのサービスに乗り換える利点が小さくなったと考えられる。
ドコモは、アイモードの米国版展開を狙って2011年に米市場に進出したが、結果が出なかったため2004年に撤退している。今回はそれに続く2度目の撤退となる。
同社の米国法人では今後、通信技術に関する情報収集のほか、在米日本法人向けのサービスや新たなモバイル・サービス事業の開発に注力する。
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