A123、スターター・バッテリーで勝負 〜経営破綻から再生へ

 経営破綻の憂き目にあった電気自動車(EV)用リチウムイオン電池メーカーのA123システムズは、スターター・バッテリーを主力製品に再生を目指している。

 オートモーティブ・ニューズによると、デトロイト郊外にあるA123本社工場では、電池充電器の隣にプラグインハイブリッド車(PHV)「フィスカー・カルマ」が置かれている。A123とフィスカーはいずれも中国・万向集団の傘下に入ったため、この光景からは、A123が同じく再生を目指すカルマ用にリチウムイオン電池パックを供給することが予想される。

 しかし、A123のジェイソン・フォルシエール最高経営責任者(CEO)は現時点で、マイクロハイブリッド車向けのリチウムイオン・スターター・バッテリーと小型蓄電池に注力していると明言した。マイクロハイブリッド車は、エンジン始動時に瞬間的に大きな電流を供給するバッテリーと、ブレーキによる回生電力を充電する蓄電池を必要とする。

 フォルシエール氏によるとこれらの製品は需要が右肩上がりで、A123の2015年売上高は前年の2億ドルから3億ドルに増加する見通しだ。

 A123がデトロイトで運営する2つの工場は、メルセデスベンツにスターター・バッテリーを供給するためフル稼働している。一方の小型蓄電池は、17年から18年の間に生産が開始される見込みだ。

 リチウムイオン電池は依然としてコストが高く、3〜4年の間にデビューが見込まれるマイクロハイブリッド用12ボルト電池は約300ドル程度と予想されている。スタートストップ・システム用に人気があるグラスマット吸収式バッテリーと比べると3倍に相当するが、フォルシエールCEOは生産規模の拡大に応じてコストが低下すると述べた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  2. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  3. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
  5. 私たちは習慣や文化の違いから思わぬトラブルに巻き込まれることがあり、当事務所も多種多様なお...
  6. カナダの大西洋側、ニューファンドランド島の北端に位置するランス·オー·メドー国定史跡は、ヴァイキン...
  7. 2023年12月8日

    アドベンチャー
    山の中の野花 今、私たちは歴史上経験したことのないチャレンジに遭遇している。一つは地球温暖化...
  8. 2023年12月6日

    再度、留学のススメ
    名古屋駅でホストファミリーと涙の別れ(写真提供:名古屋市) 以前に、たとえ短期であっても海外...
ページ上部へ戻る