東レ、炭素繊維工場の生産増強〜メキシコ、自動車向け需要に対応

 東レ(東京都)は7日、米子会社ゾルテック(Zoltek、ミズーリ州)の比較的安価な炭素繊維を製造するメキシコ工場(ハリスコ州)の生産設備を増強すると発表した。

 同社ウェブサイトによると、メキシコ工場のラージトウ炭素繊維生産能力を倍増し、年産5000トンに高める。ラージトウはフィラメント数が4万本(40K)以上の炭素繊維で、比較的低価格の製品として風力発電機の羽根、樹脂コンパウンド強化剤などに使われる。これに対し、専用設計された工程で作られ、航空機など高性能・高品位分野で使われる24K以下のレギュラートウがある。

 ゾルテックは現在、ハンガリーとメキシコでラージトウ炭素繊維を生産しているが、近年は風力発電関連の用途で需要が急拡大しているのに加え、今後は自動車の車体・部品向けにラージトウの採用が増えると見込まれ、2016年初頭には同社生産能力の不足が予想される。

 メキシコ工場の増強は、当面の生産能力不足に対応するのが目的で、20年までにはゾルテック全体の生産能力を現在の年1万3000トン規模から倍増する計画。

 ゾルテックは1988年にラージトウ炭素繊維事業に参入し、96年にハンガリー、07年にメキシコのアクリル繊維工場を買収してラージトウの需要開拓を進めるとともに、コスト競争力を高めて事業を拡大した。ラージトウ炭素繊維の世界シェア1位で、14年2月に東レに買収された。

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