コマツ、テルストラと3年2300万ドルで契約 〜 重機でのIoT機能活用を拡充

 掘削および建設重機大手のコマツは、ICT(Information and communications technology)やIoT(Internet of Things)の導入と管理を拡充するために、豪州半官半民の産業向け通信技術およびクラウド・サービス大手テルストラ(Telstra)と3年契約を結んだ。

 ビジネス・クラウド・ニュースによると、同契約は2300万ドルの規模で、コマツが業務用アプリケーション群をテルストラのクラウド・プラットフォームで稼働させる2010年の業務提携を拡張するものと位置付けられる。

 テルストラは今回の契約を受けて、通信サービスとICTサービスをコマツに提供する。通信サービスには音声とデータとモバイルが含まれ、ICTサービスにはIoTとクラウド基幹設備のサービス群が含まれる。

 テルストラの法人向けクラウド・プラットフォームでは、シドニーに設置されているインサイト・センター(inSite Centre)から集められるデータにアクセスして分析できる機能がリアルタイムで顧客企業に提供される。

 昨今の重機にはデータをダウンロードする機能が搭載されており、作業内容に関する種々のデータを重機操縦席に呼び出すことができる。しかし、従来型のシステムでは、重機を現場からいったん動かしてデータをダウンロードする必要がある。

 テルストラがコマツに提供する新システムは、採掘現場や建設現場から重機を動かすことなく必要データをダウンロードできるため、作業効率を損なうことなくデータを現場で最大限に活用できる。

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