スレッド・グループ、IoT通信網規格を発表 〜 クアルコムが支持を表明

 業界団体のスレッド・グループ(Thread Group)は、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)の新たな通信網規格「スレッド」を策定し、加盟企業に公開するとともに、クアルコム(Qualcomm)の団体加入と取締役就任を明らかにした。

 無線通信技術大手のクアルコムが加わったことで、スレッドを採用する企業が増える可能性がある。

 スレッド・グループは、グーグル(Google)が支援する団体で、約1年前に設立された。現在は160社以上が参加している。

 コンピュータワールド誌によると、スレッドは、家庭内の電子機器を接続する通信プロトコールで、室温自動調節器や照明、セキュリティー・カメラといった機器を近距離無線接続網で接続し、安全な省電力メッシュ通信網を作る方法の一つとして策定された。

 会員企業は今後、スレッド規格を基盤にした機器やソフトウェアの開発が可能になる。

 スレッド・グループは、スレッド仕様製品の認定作業を9月から開始する計画で、対応製品は2015年第4四半期にも市場に登場する見通しだ。

 スレッドは、通信向け仕様であり、アプリケーションの層を追加することで、たとえば機器の機能発見といった高次機能を追加できる。

 その一環として、スレッド・グループは、近距離無線通信規格の標準化団体であるジグビー同盟(ZigBee Alliance)と協力し、ジグビー・クラスター・ライブラリー(ZCL=ZigBee Cluster Library)アプリケーション・レイヤーとスレッドの互換性確立に着手した。

 クアルコムが開発したオールジョイン(Alljoyn)ソフトウェア・フレームワークも、今後はスレッドの上に追加される可能性がある。

 オールジョインは現在、IoT標準化団体オールシーン同盟(AllSeen Alliance)が管理しており、オールシーンとスレッド・グループが今後協力すれば、オールジョイン参加機器メーカーが通信規格としてスレッドを採用する可能性が一気に高くなる。

 ソフトウェアの枠組みとしては、オープン・インターコネクト企業連合(Open Interconnect Consortium)と、クアルコムと競合するインテル(Intel)が提唱するアイオーティヴィティー(IoTivity)もあるが、スレッド・グループは現時点でどちらを支持するかを表明していない。

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