IBMとナショナル・インスティテュートが提携 〜 IoTの規格標準化を目指す

 注目されるモノのインターネット(IoT=Internet of Things)への関心は高まるばかりだが、実装となるまだ未成熟の段階にある。その背景には、多種多様の規格が乱立するため、システムを統合するのが難しいという実情がある。

 そこで、IBMとナショナル・インスティテュート(NI)は、標準規格の策定に向けて提携を結んだ。

 インフォメーション・ウィーク誌によると、両社はその手始めとしてIoT技術を検査するためのテストベッド(試験用プラットフォーム環境)を開発する。それによって、メーカーは、自社のIoT製品を検査し、互換性やデータの干渉問題を確認できる。

 IBMのIoT部門の責任者クリス・オコーナー氏によると、テストベッドは、いかなる製品にも対応するようオープンソース化されている。

 ITシステムの世界では、技術が出始めのころに競合技術がぶつかり合って干渉を起こすのが常だ。オコーナー氏は、トークンリングやFDDI、イーサーネットを例に挙げて、標準化されることによって技術が成熟していくだろうと話す。

 たとえば、IoT管理アプリケーションが運送トラックを監視し、別のアプリケーションが配送状況を追跡し、さらに別のアプリケーションが運転手との業務連絡を管理する場合、それぞれのアプリケーションがデータを集めても、データを共有して総合的に分析する標準規格化されたプラットフォームが存在しない。

 IBMとナショナル・インスティテュートは、標準規格を策定することで、それらのアプリケーションが連携してデータの収集から共有、分析まで相互運用できるようにすることを目指す。

 IoT向けの規格は無数にあるが、数年前と比べるとその数はかなり減っており、収束する方向には向かっている。

 IBMはまた、IoT向け通信の標準規格策定を推進する業界団体であるオープン・インターコネクト企業連合(Open Interconnect Consortium)とオールシーン企業同盟(AllSeen Alliance)への参加も表明している。

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