米部品業界、メキシコの現状を注視〜供給ネットワークの確立で苦戦

 自動車メーカーがメキシコで続々と組立工場を建設する中で、供給ネットワークの確立がサプライヤーにとって喫緊の課題になっている。

 クレインズ・デトロイト・ビジネスによると、自動車部品工業会(OESA)のジュリー・フリーム代表は、ティア2および3サプライヤーによる現地への進出の動きが鈍いと説明。理由を顧客が1社だけでは工場の操業を支えられないため、「大手は工場を建設できても規模が小さいサプライヤーには困難」としている。

 OESAに加盟する北米450社は2014年、計3000億ドルの売り上げを計上した。加盟社の60%以上がメキシコに拠点を置いているOESAは、例えばプラスチック成形を手掛けるサプライヤーを探している企業がいればリストを提供するなど、メキシコにおいて橋渡し役を務めている。

 フリーム氏はこのほか、新技術を備えたサプライヤーを迎え入れることをOESAの最優先課題に挙げた。この中にはソフトウェア開発や半導体製造企業のほか、炭素繊維をはじめとする軽量素材サプライヤーなども含まれるという。

 OESAは三者契約モデルを採用している。例えば、自動車メーカーがティア1に対して特定のティア2製品の使用を求めれば、3者による交渉環境のお膳立てを提供するしくみだ。フリーム代表によると契約モデルは複数のメーカーとの間で吟味され、これまで1社以上のメーカーによって採用されている。

 GMやフォード、TRW、ビステオンなどで30年以上のキャリアがあるフリーム氏は最近、フォードとフィアット・クライスラーのサプライヤー評議会にも名を連ねた。

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