ハーバード大も「作れず」 STAP細胞を否定

 【共同】STAP細胞論文の共著者チャールズ・バカンティ教授が所属するハーバード大など七つの研究チームが「細胞作製を試みたが、できなかった」とする研究報告をまとめ、英科学誌ネイチャーに23日発表した。合計で133回試みたが全て失敗に終わったという。

 ネイチャー誌は論説記事の中で「多くの研究者が参加した結果、STAP細胞は再現できないことが分かった」とコメントした。STAP細胞の存在があらためて否定された形だ。

 研究に参加したのは、ハーバード大のチームや中国・北京大、イスラエル・ワイツマン科学研究所など。バカンティ教授の研究室や共著者の一部も協力した。報告の著者の一人、ハーバード大ボストン小児病院のジョージ・デイリー教授は共同通信の取材に対し「この研究は大学当局による公式な調査ではない」と答えており、バカンティ氏の今後の処遇とは無関係とみられる。

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