米大教授にノーベル経済賞 格差の仕組み解明
- 2015年10月12日
- アメリカ発ニュース
スウェーデンの王立科学アカデミーは12日、2015年のノーベル経済学賞を、プリンストン大のアンガス・ディートン教授(69)に授与すると発表した。授賞理由は消費と貧困、福祉の分析。日本では著書「大脱出」(みすず書房)が出版されており、同書房によると、格差の背後にあるメカニズムを解き明かした。
ディートン氏は貧困を減らし、幸福感を得る生活を実現するには消費行動の理解が必要だと指摘した。欧州の付加価値税(日本の消費税に相当)などの政策運営に影響を与えたとされる。アカデミーは「世界的な格差拡大が心配だ」と強調し、格差是正への取り組みに期待感を示した。
ディートン氏らの研究チームは10年、収入増加で生活の満足感が上がるのは「年収約7万5000ドル(約900万円)まで」との調査結果を発表。「お金で幸せまでは買えない」と結論付けた。(共同)
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