アップル店員の訴えを棄却〜持ち物検査は合理的と連邦地裁
- 2015年11月10日
- 米国ビジネス
アップル・ストアの慣行である店員対象の持ち物検査は不当として、カリフォルニア州の店員らがアップルを相手取って起こしたクラスアクション(集団訴訟)で、サンフランシスコ連邦地裁は7日、原告らの訴えを棄却した。
ロイター通信によると、アップル直営小売店では盗難防止策として店員のバッグの中身を検査している。訴状によると検査は食事休憩も含め店員が店を出る時は常に行われており、これまでに少なくとも店員2人がティム・クック最高経営責任者(CEO)に直接、検査は面倒で屈辱的と訴えたという。
州内50店以上の現役および元店員1万2000人以上が加わった今回の集団訴訟で、原告らは検査にかかった時間分の賠償を求めたが、ウィリアム・アルサップ判事は「店員にはバッグを持たずに出勤する選択肢もあり、原告は誰もバッグを持って出勤しなければならない特別な理由をはっきりと述べていない」と指摘。「アップルは盗難防止策として、社員にバッグや私物のアップル製品の持ち込みを禁じるのではなく、退出時に検査するという条件で両方の持ち込みを認める穏やかな方法を取っている」と判断し、訴えを退けた。
原告側は現在、控訴も含めて対応を検討している。
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