北米の自動車業界向けロボット販売が過去最高水準に達している。
オートモーティブ・ニュースによると、ロボットは10年前と比べて小型かつ安価になり、プログラミングも容易になった。最大の進化は視界の改善で、洗練されたカメラで、ロボットは以前より簡単に部品を見極めることができるようになった。
ファナック・アメリカは、カメラ・ビジョンを備えたロボットは「20年前と比べて高価なアドオンではなくなった。1500ドルのカメラで仕事ができる」と語った。
自動車工場では例えば、複数の箱の中から部品を取り出す仕事をロボットが担当する。安全ソフトウェアが洗練度を高め、ロボットは従業員に近い場所で作業をこなせる。コストの低下と技術の進化で、ティア2サプライヤーの間でも生産ラインの自動化が進んでいる。
ロボット工業会(RIA)によると、業界向けのロボットの販売は2015年1~9月期、前年同期比6%増の1万4528体を記録した。需要は依然として好調だが、伸び率は約45%を記録した14年より幾分、鈍化している。
ファナックは14年、山梨工場でのロボット生産を月2000体から5000体に引き上げた。
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