オバマ政権、銃規制を強化 購入者の身元調査拡大

 ホワイトハウスは4日、新たな銃規制強化策を発表した。インターネットや展示会を通じて銃を販売する業者らにも連邦政府の営業許可取得を義務づけ、銃購入者に対する身元調査を大幅に拡大するのが柱。大統領権限に基づく措置で、オバマ大統領が5日に正式表明する。

 ホワイトハウスは、議会多数派を占める野党共和党の抵抗により、議会が銃による犠牲者を減らすための行動を取れずにいると指摘した。これに対し、共和党は権限乱用だと強く反発しており、11月の大統領選に向けて対立が激化しそうだ。

 オバマ氏は4日、記者団に対して、銃による犯罪や自殺により毎年数万人が命を落としており、銃が犯罪者や精神的に不安定な人々の手に渡らないようにする必要があると強調。規制強化策は「私の法的権限の範囲内であり、銃所有者を含めて国民の大多数が支持する内容だ」と語った。(共同)

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