米、緊張緩和へ仲介外交 サウジとイランに自制要求 

 アーネスト米大統領報道官は4日の記者会見で、イスラム教スンニ派の大国サウジアラビアがシーア派大国イランとの断交を発表したことをめぐり「両国が中東情勢の緊張を緩和する必要がある」と述べ、宗派対立をこれ以上あおらないよう関係国全てに自制を要求した。

 オバマ政権は、両国の対立がシリア和平交渉や過激派組織「イスラム国」(IS)との戦い、イラン核合意の履行に悪影響を与えることを懸念しており、緊張緩和に向けた仲介外交に乗り出した。いずれも世界の主要産油国であるサウジとイランの対立は原油、株式市場の波乱要因でもある。世界経済の先行きに不透明感を広げかねず、政権の危機感は強い。

 ケリー国務長官は3~4日、イランのザリフ外相やサウジのムハンマド副皇太子と相次ぎ電話会談し自制を促した。(共同)

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