ITプロ集団がサイバー被害〜日系のイスラエル企業
- 2017年1月19日
- ハイテク情報
2015年のカリフォルニア銃乱射事件を巡り、連邦捜査局(FBI)に協力して容疑者の「iPhone(アイフォーン)」のロックを解除したとして注目されたイスラエルのIT企業セレブライト(Cellebrite)が、ハッキングの被害に遭った。
英IT情報誌レジスターによると、セレブライトは、同社のライセンス管理システムを含む外部のウェブ・サーバーに何者かがアクセスしたと自社サイトで発表した。被害の規模は調査中だが、すべての顧客にパスワードの変更を呼びかけた。
最新のデータベースは新システムに移しており、ハッキングされたのは古いデータベースだったが、同社からのお知らせの受信を希望した人々の基本的な連絡先情報が含まれ、問題を最初に報道したマザーボードによると、アクセスされた情報の量は900ギガバイト(GB)に上るという。
セレブライトは日本のIT関連企業、サン電子(愛知県)の子会社で、モバイル機器の科学捜査を専門にしている。アイフォーンのロック解除に関しては製造元のアップルも拒否したが、FBIは「解除できる第三者が見つかった」と発表。公表はしていないが、解除に協力したのはセレブライトと見られ、この報酬として100万ドルを受け取ったといわれている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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