パナソニックは、自動車分野に太陽光発電の将来性を見出している。
ブルームバーグによると、トヨタ自動車はプラグイン・ハイブリッド「プリウス」の最新型の屋根部分に、パナソニックのソーラー・システムを搭載して主要電池に電力を供給している。
パナソニックは、車体屋根に固定できる180ワット(W)の太陽電池アレイを生産している。
ソーラー・パネルは、中国メーカーからの激しい攻勢によって価格が世界的に大きく下がった。そのため、ソーラー業界は住宅屋根向けからビルの外壁、バックパックやテントに至るさまざまの物への応用方法を模索している。
車の屋根はそのなかでももっとも新しい応用方法で、大きな収入源になる可能性も期待される。
パナソニックでソーラー・システム技術開発を率いる岡本真吾氏は、「自動車走行用の電力を太陽光で供給する量産車向けソーラー・システムをわれわれは世界で初めて製品化し、自動車業界とソーラー業界に歴史を刻んだ」と話す。
自動車向けの太陽光発電の可能性には他社も注目している。テスラのイーロン・マスク会長は、「(同社の新型EV)『モデル3』にソーラー・ルーフを付けるかもしれない」とツイートしている。
そのほか、日産自動車は空調やラジオ用の追加電源として、電気自動車「リーフ」向けにソーラー・パネル装着の選択肢を購入者に提供している。
中国の太陽光パネル・メーカーであるハナジー・ホールディング・グループも、試作ソーラー車4台を2016年に披露した。商品化はまだだが、ハナジーは、薄膜ソーラー・チップを使った車体屋根を他社と共同開発中だ。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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