モトローラ・モビリティの工場閉鎖〜グーグル、スマホ製造に見切り
- 2014年6月2日
- 米国ビジネス
グーグル傘下の携帯機器メーカー、モトローラ・モビリティは、テキサス州フォートワース工場を年内に閉鎖すると発表した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、グーグルが既に売却を発表しているモトローラは昨年5月に同工場を開設。年末時点には、大半を電子機器受託製造のフレクストロ二クス・インターナショナル(シンガポール)の代理として3800人を雇用していた。しかし現在は700人まで削減され、国内で販売されているスマートフォン「Moto X」を製造している。
調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、モトローラは今年1〜3月期、同製品を世界で90万台販売した。一方、アップルの最新機種「iPhone 5S」の同期世界販売は2600万台。
工場開設から数カ月後、当時のデニス・ウッドサイド最高経営責任者(CEO)は「スマホの国内製造コストは高いという通説を打破したい」と表明していた。しかしこの5月30日に閉鎖を発表したリック・オスターロー社長は「北米市場はかなり厳しかった」と語った。
Moto Xは9月の発売時、600ドル(契約なし)で発売されたが、その後399ドルに値下げされた。アップルの5Sは650ドル(同)で販売されている。
グーグルは4カ月前、モトローラを中国のレノボ・グループに29億ドルで売却すると発表した。
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