グーグル、プロジェクト・サンルーフを始動 〜 ソーラー導入の利点を算出
- 2015年8月24日
- 環境ビジネス
グーグル(Google)は18日、プロジェクト・サンルーフ(Project Sunroof)という新たなオンライン・サービスを立ち上げた。
グリーンテック・メディアによると、同サービスは、グーグル・アースに使われている技術を活用することで、ソーラー・パネルを屋根に設置するのに適しているかどうかを住宅所有者や建物所有者がオンラインで簡単に判断できるようにする。
プロジェクト・サンルーフは、サンフランシスコ湾岸地域とフレズノ(カリフォルニア州)、そしてボストン(マサチューセッツ州)を対象に始動。高精細の航空写真を使い、屋根上設置型のソーラー・エネルギーを算出する機能を提供する。
利用者にとっては電気代の節約や省電力を可能にする機能で、ソーラー・パネル業者にとっては事業機会を予想できるオンライン・ツールだ。
「ソーラー・エネルギーにとって宝の地図(Treasure Map)」といえる、とグーグルは説明している。
試験運用が始まった既述3地域の住人なら、住所を入力するだけでプロジェクト・サンルーフを利用できる。プロジェクト・サンルーフのソフトウェアはその住所をもとに、影や屋根の形状、地域の気象傾向を加味して、年間を通してどれほどの日照時間を期待できるかを算出する。
また、通常の電気代を入力することで、ソーラー・パネルを取り付けた場合の電気代節約額もはじき出せる。
プロジェクト・サンルーフのサイトにはさらに、NRGやホーム・ソーラー、ヴィヴィント・ソーラー(Vivint Solar)、サンエディソン(SunEdison)といった地元のソーラー・プロバイダーに接続できる機能もある。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集