シリーズアメリカ再発見㊷
夏も砂漠で遊べ! パームスプリングス

文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)

 

サンハシント山州立公園の眺め Photo © Mirei Sato

サンハシント山州立公園の眺め
Photo © Mirei Sato

 南カリフォルニアのパームスプリングスが一番にぎわうのは、避寒客が殺到する冬だ。でも「砂漠のオアシス」と呼ばれるだけあって、夏のパームスプリングスも輝いている。

 昼間の気温は華氏100度を超えるが、朝夕は、クリスプな空気が満ちる。青い空に高々と伸びるパームツリー。色鮮やかな浮き輪が並ぶプールサイド。くるくる回る風力発電のウィンドミル。それらすべてを、ガリガリしたサンハシント(San Jacinto)の山肌が優しく包む。

 1990年代までは「シニアとゲイの街」だった。永遠の青春、偏見からの解放。それはそれで楽しいけれど、停滞感も漂っていた。フランク・シナトラ、マリリン・モンロー、ボブ・ホープ。ハリウッド黄金時代の社交場も、ほこりをかぶった栄光になった。

 それが、砂漠の音楽祭「コーチェラ」(Coachella)の誕生で変わり出した。セカンドハウスを買える余裕のある人たちが、再びパームスプリングスに着目。砂漠の風景にとけ込む建築スタイル「ミッドセンチュリー・モダン」が見直され、家の修繕や改装も始まった。

 きわめつけが、20世紀半ばの広告業界を描いたTVドラマ「マッド・メン」(Mad Men)の大ヒット。レトロなファッションや家具がブームになり、ドラマに登場した家を見て回るツアーが盛んになった。

 この夏も話題にこと欠かない、パームスプリングスの最新情報を紹介する。

夏も美しいパームスプリングス Photo © Mirei Sato

夏も美しいパームスプリングス
Photo © Mirei Sato

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