ニューヨークの原油先物市場は、相場上昇につながる買い材料に敏感に反応する傾向を強めている。下値不安がひとまず後退したためだ。市場の一部では「短期的には1バレル=55ドル前後まで値を上げるのでは」との強気の見方も出ている。
下値不安が和らいだのは、相場が今年の最安値から2倍近くになるなど、原油安の底が見えない状態が解消されたため。
ナイジェリアの石油施設閉鎖や産油国カナダの大規模な森林火災を受け、原油の生産量は一時的に減少。目先、需給が引き締まるとの観測が広がり「小さな買い材料で上昇しやすい」(米投資会社代表)状態にある。(共同)
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