電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは21日、太陽光発電設備業者ソーラーシティ(SolarCity、カリフォルニア州)に買収案を提示したと発表した。買収額は最大28億ドル。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はソーラーシティの会長を務め、両社の筆頭株主でもある。ロイター通信によると、マスク氏は今回の動きを「当然の流れ」と説明し、昨年、家庭や企業向けの蓄電池システムに参入したテスラを、EVと同時にバッテリーやソーラー発電装置も売る「クリーンエネルギー企業」に統合する考えを示した。
テスラはソーラーシティに対し、1株当たり26.50〜28.50ドルで買収し、株式交換の形で行うことを提案した。21日終値(21.19ドル)を25〜35%上回る水準で、これを基準にすると買収額は26億〜28億ドルに上る計算になる。
マスク氏はテスラ株の19%、ソーラーシティ株の22%を所有する。ソーラーシティ経営陣として今回の買収提案の検討には加わらないという。
同氏が「当然」と呼んだ今回の買収提案を投資家はそうは受け取らず、テスラ株は同日の時間外取引で13%下落した。ソーラーシティ株は18%上昇した。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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