オレゴン州で、EVを1台売るごとに販売員に250ドルのボーナス(賞与)を支給する制度が生まれるかもしれない。このほど州議会に、EVの販売促進策を盛り込んだ州法案「HR2514」が提出された。
グリーンカー・リポーツによると、法案を提出したフィル・バーンハート州下院議員によると、現在オレゴンの自動車販売員は1台の販売で平均100〜150ドルを稼いでいる。一般的にEVは売りにくく、初心者への説明に時間がかかるが、今は売ってももうけが増えるわけではないため、250ドルをインセンティブ(販売の動機付け)として支給すれば、内燃エンジン車より時間をかけて丁寧に説明するなど販売に力が入ると期待できる。
バーンハート氏は、新車販売でEVの構成比が1%を超えれば販売に弾みがつくと見ている。2016年の全米の新車販売台数は1750万台で、うちプラグイン車の割合は約0.82%前後、トラックやSUV市場は63%を占めた。
法案HR2514は、3月にエネルギー環境委員会で承認され、最初のハードルは越えたが、100万ドルに上る予算の財源は明確にされておらず、反対派は「教諭など他の基本的サービスの予算が削られる可能性がある」と懸念している。
オレゴンの法案は少なくともコネティカット州で始まったEV販売促進策よりははるかに野心的と言える。コネティカットでは14年から最もEVを販売するディーラーに褒賞を与えているが、与えられるのは金銭でなく栄誉だけとなっている。
オレゴンのボーナス制度は、テスラのようなEV専門の販売店には適用されない。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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