米と確執、修復困難 イラン問題でイスラエル

 【共同】イラン核問題をめぐり、早期の攻撃を示唆するイスラエルのネタニヤフ首相が、自制を促すオバマ米大統領にいらだちを強めている。ネタニヤフ氏は米国に、イランがどこまで核開発を進めれば武力行使するかの基準を示すよう求めたが、米側は拒否。確執を深めた両国関係は修復困難な状態だ。

 「共犯にはなりたくない」。米軍のデンプシー統合参謀本部議長は8月末、イスラエルが早期のイラン攻撃に踏み切っても国際社会の理解が得られないため、米軍としては協力したくないとの意向を示した。11月の米大統領選前も視野に入れたイラン攻撃を示唆していたイスラエル側を慌てさせた。

 ネタニヤフ氏は今月2日、米国にイランが核開発で「越えてはならない一線」を示し、イラン攻撃のタイミングを明示するよう要求。同時に、言質を具体的に得られれば、イスラエルは早期の攻撃に踏み切らないとのシグナルを送った。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る