注目の新興企業にイエロースケジュール
- 2013年3月4日
- ハイテク情報
クラウド・サービス企業のイエロースケジュール(YellowSchedule)は、クラウド基盤の予約管理および顧客関係管理(CRM)プラットフォームをサービス業者に提供する小規模新興企業として注目されている。
イエロースケジュールは、マーティナ・スケリーおよびマイケル・スケリー夫婦によって2011年に設立された。
シリコン・リパブリック誌によると、同社のプラットフォームは、様々なサービス事業主向けのもので、予約の受付から確認通知、顧客とのコミュニケーションおよびビジネス分析といった機能をクラウド・サービスとして提供する。
イエロースケジュールの同サービスを採用するサービス業者は、顧客とのやり取りをクラウド上で管理することで、予約を効率よく振り分けて空き時間を埋めていくことが可能となる。
同システムはまた、予約確認通知をSMSと電子メールで自動配信できる設定機能も提供する。通知を受け取った消費者は、通知に対し「確認」や「キャンセル」「予約変更」でき、それらのやり取りはイエロースケジュールによって一元管理され、保存される。
また、サービス業者は予約状況や予約通知状況をカレンダーに自動的に反映させることもできる。
イエロースケジュールによると、予約を管理するクラウド製品はすでにいくつもあるが、いずれも旧式のブラウザー向けに設計されている。また、それらの製品の多くは、SMSが普及する以前からあるため、使い勝手が悪く、最近のIT環境向けに更新するには技術者を雇う必要がある。
同社は現在、36ヵ国に顧客を持つ。同社のシステムを採用するサービス業者は、カウンセラーやゴルフ・コーチ、経理コンサルタントと多伎にわたる。また、米国内ではラジオ局も使っている。
イエロースケジュールは2013年に、API(Application Programming Interface)を開発者向けに提供することで、スマートフォンとタブレット用のアプリケーションの開発を強化すると同時に、オンライン決済に対応する計画だ。
同社は社員数わずかに4人という零細だが、今後、投資資金を集めて技術者や顧客サポート、販売要員を積極的に雇って規模拡大を図る。
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