ジョー・バイデン民主党候補(前副大統領)がドナルド・トランプ共和党候補(現職大統領)に勝利した、と米報道各社が7日昼前(米東部時間)に速報した。
ワシントン・ポストは、「バイデン、トランプを破る」「ハリス、米国初の有色人女性副大統領当選者として歴史をつくる」「トランプ、法的措置を示唆」と報じた。
ニューヨーク・タイムズは、「バイデン、トランプを破る」「ハリス、米史上初の女性副大統領当選者に」と報じ、ウォール・ストリート・ジャーナルは、「ジョー・バイデン、米国の第46代大統領に」「カマラ・ハリス、初の女性副大統領に」「トランプ、敗北を認めず」と報じた。
今回の開票では、郵便投票が非常に多かったため集計に時間がかかり、さらに、ペンシルベニアやジョージア、ノース・カロライナ、ネバダ、アリゾナで大接戦となって、開票率が90%を超えた6日でも当確が判明しなかった。
しかし、激戦州のなかで選挙人票(electoral votes)がもっとも大きいペンシルベニア州で、3日夜の開票直後からずっと劣勢だったバイデン氏が猛追し、7日になって当確が出た。
当選するには、全州およびワシントンDCの選挙人の合計538の過半である270を取る必要がある。バイデン氏は前日の時点で264を獲得し、トランプ大統領は213~214だった。
昨夜の時点では、ペンシルベニアとジョージア、ノース・カロライナ、ネバダ、アリゾナがどちらを選ぶのか不明だった。バイデン氏が当選を決めるには、選挙人の数がもっとも小さいネバダの6票を取るだけでよい状態だった。トランプ大統領が再選を果たすには、それら残りの激戦州すべてで勝利する必要があった。
7日朝になると、ペンシルベニアとネバダがバイデン氏の当確を出し、ジョージアとノース・カロライナ、そしてアリゾナの集計経過を待たずして、バイデン氏の選挙人票獲得数が270を超えて当確が決まった。
トランプ大統領は7日朝、バイデン氏の当選速報が報じられる前にゴルフに出かけ、バイデン氏の勝利速報を知ると、「票の集計に不正がある」「集計結果を受け入れない」「選挙はまだ終わっていない」と同日午後に話した。
(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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