アドビ・アナリティクス(Adobe Analytics)によると、米消費者は感謝祭(11月の最終木曜)からサイバー・マンデイ(感謝祭連休明けの月曜)の5日間に総額354億ドルをオンライン買い物に費やした。
同社の調べによると、期中最大の買い物日と位置づけられるサイバー・マンデイでは、前年同日比5.3%増の約113億ドルを売り上げ、過去最高を記録した。また、感謝祭当日のオンライン小売売り上げは約53億ドル、ブラック・フライデイには約91億ドル、土曜と日曜の合計は約96億ドルに達した。
ワシントン・ポストによると、それらの数値は、記録的インフレーションを調整していない、と専門家らは指摘する。それが意味することは、ことしの米消費者が、昨年と同じ質や量に対して、より多くを払っている可能性があるということだ。
しかし、それらの数値は、買い控えが強まるという当初の予想を上回るものだ。年末商戦の残り3週間の贈り物購入ピークを目前に、財布の紐がそれほどかたくないことが最初の5日間に示されたことは、小売業界にとって朗報と言える。
全米小売業協会(National Retail Federation=NRF)によると、この週末に買い物をした人の数は過去最高の1億9670万人だった。NRFのマシュー・シェイ会長兼CEOによると、その数字は「予想を3000万人以上上回る」高水準だ。
かたや、オンライン小売技術提供大手ショッピファイ(Shopify)によると、感謝祭からサイバー・マンデイにかけての売り上げは記録的で、全世界で5200万人の消費者がショッピファイ加盟店で75億ドルを使った。その額は、前年同期比19%増という好調な成長を示す。
その背景には、「いま買って、あとで払う(buy now pay later)」サービスを提供する小売サイトの激増がある。ブラック・フライデイからサイバー・マンデイまでにおけるアフターペイ(Afterpay)の取り引きデータによると、分割払いサービスを使った買い物の額は前年同期比120%という驚異的伸びを示した。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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