即席ラーメンは近年に、大学生や若い起業家たちが選ぶ簡単な食べ物の代表的存在になった。その傾向は世界的になっており、約460億ドルと見積もられる2020年の即席ラーメン世界市場は、2027年末には約660億ドルに成長すると予想される。
テッククランチ誌によると、その急成長に着目して台頭している新興企業がイミー(immi)だ。約2年前にシード・ラウンドの資金調達で380万ドルを集めた同社は、ケヴィン・リー氏とケヴィン・チャンタシリファン氏によって起業された。両氏は、低炭水化物で高タンパク質の植物性栄養素の高い即席ラーメンによって市場を開拓している。
同社は現在、辛めの「ビーフ」やトムヤム風味の「シュリンプ」、黒ニンニク風味の「チキン」という3種類の植物性風味を展開しており、最近には、シリーズAの資金調達で1000万ドルを確保した。同社は、その調達資金を原資に9種類の風味を追加し、全国の小売店への進出に注力し始めた。
新興のベンチャー・キャピタル投資会社タッチ・キャピタル(Touch Capital)が主導した同ラウンドでは、大坂なおみやアッシャー、アポロ・オオノ、デイヴィッド・グラットマン、カイゴのパーム・トゥリー・クルー、グリフィンといった多くの有名人が投資家として参加した。
その背景には、イミーが2021年以降に、売り上げを前年比6倍以上に伸ばし、全商品完売を7回記録し、2022年にはホール・フーズやフレッシュ・マーケットを含むグローサリー・チェーン大手らでの販売を開始したという急激な躍進がある。
同社はまた、プライベート・テイスティング・コミュニティーを2021年に立ち上げ、約4000人の参加者を集めた。その数は現在、6000人に達する。参加者らは、同社製品の風味や味だけでなく、これから展開させたい小売店についての意見や感想を経営陣に提示する。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月25日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
EV時代もガソリンスタンドは重要拠点に
-
2024年7月22日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
ビザ、生成人工知能による不正防止技術を新たに導入 〜 総額100億ドルの投資で年間400億ドルの防止効果
-
ジョー・バイデン大統領、出馬を断念 〜 身内や主要献金業界からの説得についに応じる
-
2024年7月18日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 米国ビジネス
マレーシア、アジアのデータ・センター拠点として台頭 〜 クラウドと人工知能による需要増で米国からの投資を呼び込む
-
2024年7月17日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
AT&Tのデータ侵害、スノーフレイクの巻き添えに 〜 2.4億人の携帯電話顧客と仮想通信網顧客会社が被害に
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で