旅客航空便のキャンセルや変更、TSA(Transportation Security Administration)による空港保安検査の長蛇の列、そのほかさまざまの問題から空港利用者らを守る万能の旅行アプリケーションはないものの、リアルタイムのデータをいつでもすぐに表示することで、諸問題への即時対処に役立つアプリケーションは複数ある。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、出張の多い人や頻繁に旅行する人たちにとって、何らかの問題が発生した場合に、より良い代替手段を提供できるようにするそういったアプリケーションは非常に便利だ。
数人の旅行会社幹部や航空業界マニア、飛行機を頻繁に利用する人たちを対象に、旅客機利用時になにを使っているかを取材したところ、下記5つが旅行者必携の5大アプリケーションに挙げられるという結果となった。
1.関連情報を整理する出張者向けトリピット
出張経費管理ソフトウェアを提供するSAPコンカー(SAP Concur)のアプリケーション「トリピット(TripIt)」は、予約確認のメールや手作業で入力する情報にもとづいて交通や宿泊の情報を管理する。年間49ドルのプロ・バージョンにアップグレードすれば、航空運賃や空席状況の変化を追跡するといった機能が追加される。
2.アップル・デザイン賞を受賞したフライティー
さまざまのフライト追跡アプリケーションがあるが、2019年に市場投入されたフライティー(Flighty)は、直観的な機能設計のソフトウェアに対して贈られるアップル・デザイン賞を2023年に受賞しており、使いやすさにすぐれている。無料版はアップル製品利用者向けに提供されている。9月にはアップル・ウォッチにも対応する。年間49ドルのプロ・バージョンには、カレンダーとの同期や遅延および欠航のプッシュ通知機能がある。
3.直前のホテル予約に便利なホットワイヤー
エクスペディア・グループ(Expedia Group)傘下のホットワイヤー(Hotwire)が提供するホット・レート(Hot Rate)機能は、具体的なホテルを指定できないものの、場所と全般的な特典および備品情報、さらに格付け評価にもとづいてホテルを直前に予約できる。アプリケーションで予約できる料金は、ウェブサイトよりも安価に設定されている。
4.気象情報にすぐれたトゥモーロー・ドット・アイオー
天気予報アプリケーションも山ほどあるが、トゥモーロー・ドット・アイオー(Tomorrow.io)は、ジェットブルー・エアウェイズ(JetBlue Airways)が初期投資会社になっており、同社のニューヨークのオペレーション・センターでも使われている。予報が正確で機能性にすぐれている、とジェットブルーのキャロル・クレメンス最高技術責任者は説明している。
5.空港ラウンジ情報に強いラウンジバディー
アメリカン・エキスプレスがiOS向けに提供しているラウンジバディー(LoungeBuddy)は、空港のラウンジを利用できるかどうかや1日パスを購入できるかどうかといった情報を表示する。利用者らは、特典および備品情報や評価情報も見ることができる。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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