ピックアップ需要の対処に苦慮〜GMとフォード、生産能力上限
- 2013年4月18日
- 自動車関連
米ピックアップ販売が急増する中で、GMとフォードは限られた既存工場と人員での対応に苦戦している。
デトロイト・フリー・プレスによると、ピックアップ販売台数は第1四半期に23%増を記録し、金融危機以降で最高水準に達すると予想されている。ガソリン価格が1ガロン当たり3ドルの水準まで値下がりが続く中で、建設業者や農家は今後もショールームに足を運ぶ見通しだ。
しかし、GMとフォード、クライスラーは過去10年間、フルサイズから中型までピックアップ7工場を閉鎖したため、約半分の工場と人員で需要の上昇に対処する必要がある。
ピックアップ販売は今のところ、住宅バブルに沸いた2005年の約250万台には及ばない。しかし、シティ投資リサーチによると平均使用年数は13年と、買い換えが必要な時期に差し掛かっている。
工場の大半は、フル稼働の3シフトに加え残業体制を敷いている。IHSオートモーティブのマイケル・ロビネット氏によると、「第3シフトでのトラック製造は、第2工場を開設するよりはるかに利益が上がる」という。
全米自動車労組(UAW)598支部のバリー・キャンベル代表によると、ミシガン州にあるGMのフリント・トラック工場では、8月末まで残業体制が敷かれており、「今はトップスピードで稼動している」という。
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