レバイン氏、車いすで復帰 2年ぶりに指揮、NYで

 【共同】ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の音楽監督で、けがや病気の療養のために2年以上公演を休んでいた米国人指揮者ジェームズ・レバイン氏(69)が19日、電動車いすに乗って同歌劇場管弦楽団を指揮した。AP通信が伝えた。

 同市のカーネギーホールで満場の観客から大きな拍手で迎えられたレバイン氏は、せり上がり式の台(高さ約90センチ)の上から、車いすに座ったまま指揮。ワーグナーのオペラ「ローエングリン」の前奏曲などを指揮し、最後には約7分半にわたり、観客総立ちの拍手を受けた。

 レバイン氏は2008年に腫瘍のため、右の腎臓を摘出。肩や腰の不調も続いて手術を重ね、さらに転倒により背中を痛めて足がまひするなどしていた。

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