G20、シリアで対立鮮明 米軍事介入に賛否 国連「武力で解決できず」
- 2013年9月6日
- 世界のニュース
【共同】ロシア・サンクトペテルブルクで5日始まった20カ国・地域(G20)首脳会合は夕食会で、オバマ政権が決断したシリア軍事介入について協議。国連の潘基文事務総長は「武力行使では問題を解決できない」と強調した。ロシア主要メディアによると、同国のペスコフ大統領報道官は、国連安全保障理事会の決議がない介入への賛否は「ほぼ半々に割れた」と述べ、各国の意見対立が鮮明になった。
ペスコフ氏は「各国首脳の意見の違いを確認した」と指摘。「ある国々は早急な方策が不可欠だとの見方を堅持。別の国々は、国際法をおとしめてはならず、安保理決議があった場合のみ(他国に)武力を行使できるということを忘れてはならないと呼び掛けていた」と述べ、夕食会が攻防の場となった様子を明らかにした。
夕食会での協議は、シリアのアサド政権に対する軍事介入に強く反対する議長のプーチン大統領の発案。同政権が化学兵器を使ったとして、米議会の承認を得た上で介入に踏み切る方針のオバマ大統領は約30分遅れて出席した。ルセフ・ブラジル大統領との首脳会談が長引いたのを遅刻の理由としている。
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