異色の起業家支援事業が登場【前編】

 グーグルの元幹部が若者の起業熱を応援する新興企業を立ち上げた。ビジネスウィークによると、その事業モデルは、新興企業に投資するのではなく若者個人に投資し、資金を受けた若者は規定にそってそれを返済するという非常に変わった形態と言える。本稿では、シリコン・バレーで立ち上がったその斬新な起業家候補生支援事業を前編と後編の2回に分けて解説する。

▽現実路線に埋もれる夢

 自分の会社を立ち上げることを夢見て大学を卒業する若者は多い。しかし、親からの圧力も手伝って安全な道を選んで就職し、そのうち起業熱も冷めるという筋書きはそこらじゅうに転がっている。

 デイブ・ジルアード氏は、そういった状況を残念だと感じていた一人だ。一流大学でコンピュータ科学を修めても、学費融資の借金を抱えて卒業する若者たちは、その返済を優先するために就職し、その結果、起業案は実現する以前に… 続きを読む

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