セールスフォースとワークデイが提携〜クラウド分野でオラクルを圧迫
- 2013年9月19日
- ハイテク情報
クラウド基盤業務用ソフトウェア大手のセールスフォース・ドット・コム(Salesforce.com)とワークデイ(Workday)は、戦略的提携を結んだことを明らかにした。
両社は、セールスフォース製品の機能を、ワークデイの人材管理(HCM)ソフトウェアに統合する。
セールスフォースは、顧客関係管理(CRM)製品で知られ、ワークデイは人材管理ソフトウェアを得意とする。
ニューヨーク・タイムズによると、ワークデイは、セールスフォースのシステムに格納されたデータを、ワークデイの最新の大規模データ(big data)アプリケーションで使えるようにする。
また、セールスフォースの業務用ソーシャル・ネットワーク製品「セールスフォース・チャター(Salesforce Chatter)」を、ワークデイのアプリケーションに実装する。
両社は、新機能の提供形態や価格に関する詳細を明らかにしていない。
セールスフォースのマーク・ベニオフ設立者兼最高経営責任者(CEO)とワークデイのアニール・ブースリ共同設立者兼共同CEOは、個人的に親しい間柄で、業務用ソフトウェア最大手オラクル(Oracle)と仲が悪いことでも知られる。
クラウド電算分野で出遅れたオラクルは、独自のクラウドと解析ソフトウェアを提供し、クラウド分野で先行するセールスフォースやワークデイを追っている。
オラクル製品は一般的に、新興ソフトウェア企業の製品に比べて高額だが、オラクルでは製品の質とサービスの高さを売りにして、従来からの顧客企業に売り込んでいる。
オラクルは、近く開催予定のオラクル製品利用者向け会議で新機能を発表するが、セールスフォースとワークデイによる今回の製品統合に話題と関心をさらわれた格好となった。
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