グーグル、老化現象を研究する企業を創設 〜 CEOにはアップルの会長

 グーグル(Google)は、老化や老齢疾患治療の研究に取り組み人間の寿命延長を目指す新会社を立ち上げた。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、カリコ(Calico)という同新興企業はグーグルとは別会社として運営され、アップル(Apple)のアーサー・レビンソン会長がその代表に就任する。

 レビンソン氏は、バイオテクノロジー大手ジェネンテックのCEOを1995〜2009年に務めたことがあり、医療技術分野の経験が豊富。同氏は現在も、ジェネンテックの会長のほか、その親会社であるロシュ・ホールディングで取締役を務める。

 グーグルのラリー・ペイジ最高経営責任者(CEO)はカリコ創設について、「明らかに先の長い賭けだが、適切な目標と適切な人材によって、それなりの期間内に意義ある進展を望める」と声明を発表した。

 カリコの業務内容や目標への取り組みに関する詳細は明らかにされていないが、同分野に詳しいイリノイ大学のジェイ・オルシャンスキー博士は、可能性の一つとして、加齢の仕組みそのものを対象とする研究を挙げる。また、グーグルのデータ処理技術がその研究に応用されるという見方もある。

 一般的に、医療技術研究は、心臓病やがんといった個々の病気の治療方法を見つけることに焦点を合わせるが、カリコは、老化現象そのものの仕組みの解明に焦点を合わせるとみられる。

 先進国での人口老化が進むなか、医療技術研究は投資家に利益をもたらす可能性も期待され、投資熱は強い。

 調査会社CBインサイトによると、医療技術関連の新興企業に対するベンチャー・キャピタル投資は、2013年第2四半期に18億1000万ドルと前期から24%増加。また、同分野における新興企業の新規株式公開(IPO)は今年上半期だけで15社に上る。

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