テスラのモデルS、衝突後バッテリーから出火
- 2013年10月3日
- 米国ビジネス
ワシントン州シアトル近郊で1日、テスラ・モーターズ製の高級電気自動車(EV)「モデルS」が道路走行中に火災を起こす事故があった。
ニューヨーク・タイムズによると、事故を独自調査したテスラは2日、出火の経緯について「車は高速道路で障害物とぶつかった後、バッテリー・パックから出火した」と発表した。車のドライバーは警察に、金属製の物体に衝突してフリーウェイを出た時に車から出火したと話していた。
テスラのエリザベス・ジャービス-シーン広報は「モデルSのバッテリー・パックに入っている16個のモジュールの1つに金属の物体が直接影響を与えたことで出火した」「各モジュールは防火壁で仕切られ、問題発生時の被害を抑える設計になっているため、バッテリー・パック内の火は前部の小さな部分にとどまった」と説明した。
消火にあたった消防士の話では、現場に到着してすぐ火は消えたと思ったが、車体の下で再び燃え出し「バッテリー・パックの消火の難しさを示した」という。通行人が撮影しインターネットに投稿したビデオには、オレンジ色の火が車の前部を覆っている様子が映っている。
モデルSも搭載するリチウム電池に関しては、2011年にもゼネラル・モーターズ(GM)の「シボレー・ボルト」が衝突実験を行った数週間後、倉庫に保管された状態で発火した例があり、運輸省道路交通安全局(NHTSA)はリチウム電池搭載車の火災に注目している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ