クリムト大作の返還要求 オーストリアに富豪遺族

 【共同】オーストリアのユダヤ系富豪の遺族は17日までに同国政府に対し、所有していた画家クリムトの大作「ベートーベン・フリーズ」の国外持ち出しを認められず、国内で政府に安く売ることを強いられたとして返還を求めた。遺族の弁護士が明らかにした。

 ベートーベン・フリーズは、クリムトがベートーベンの交響曲第9番をモチーフに描いた3場面の絵画で縦約2メートル、全幅約34メートル。クリムトらが創立したウィーン分離派の展示館「ゼツェシオン」(ウィーン)に所蔵されている。

 弁護士によると、オーストリア政府は同作品について、輸出が規制された重要美術品に当たるとの理由で国外持ち出しを認めなかった。政府は2009年の法改正で、持ち出し許可をめぐり売却を強いられた美術品は返還するとしており、遺族側はこの規定に基づいて訴えた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る