生産機器の破壊完了 OPCW、目標期限内に シリア化学兵器廃棄

 【共同】シリアの化学兵器の全廃計画で、同国の化学兵器生産能力をなくすために必要な生産、混合、充☆(土ヘンに眞)機器の破壊作業が目標期限までに完了したことが30日、分かった。化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)当局者が明らかにした。

 米国とロシアの合意に基づくOPCWの計画では、これらの機器を全て破壊する目標期限を11月1日としていた。治安上の理由で関連施設の査察が全て完了せず、作業の進行が危ぶまれたが、当局者は「計画は順調に進んでいる」と強調した。

 ただ、来年半ばまでの全廃計画の達成は容易ではないとされ、シリアが保有する約1300トンの化学兵器をどう廃棄するのか具体策の策定と実行が次の課題。OPCWはシリアが既に提出した廃棄計画に関する申告と実際の査察結果を踏まえ、11月15日までに廃棄方法の詳細を決める予定だ。

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