スマートグリッドって何?〜知っている米国人は半数以下
- 2013年11月15日
- 米国ビジネス
次世代送電網スマートグリッドに関する米国人の認知度は過去2年間横ばい状態で、今年の調査では「この言葉を聞いたことがない」という人が53%に上った。
スマートグリッドは、IT(情報技術)を利用して電力需給を細かく制御し、電力を効率的に利用する最新の送電網。各家庭に通信機能を持つ電力計「スマートメーター」を設置して、電力の消費状況を把握しながら即時に発電量の調整を行う。
エナジー・マネージャー・トゥデイによると、調査はスマートグリッドの導入促進団体スマートグリッド・コンシューマー・コラボラティブ(SGCC)が全米の電力消費者1001人を対象に電話で行った。スマートグリッドを知っていると答えた人のうち、「良いことだ」と思っているのは54%で、23%は「どちらでもない」、14%は「良くない」、9%は「分からない」と答えた。
「良くない」という人の挙げた理由で最も多かったのは「各自の電気の使い方を電力会社が制御するのではないか」という懸念だった。
料金体系は、時間帯別料金制(TOU)より緊急ピーク時リベート料金制(CPRP)を好む人の方が多かった。さらに「電力網の信頼性向上」より「代替エネルギーの支援投資」の方が、そのためにお金を余計に払ってもいいという人が多かった。
これに先立ち今年マーケット・ストラテジーズ・インターナショナルがSGCCのために行った調査「コンシューマー・パルス・サーベイ・ウェーブ4」では、代替エネルギーの開発支援のためなら月に2、5、15 ドルを余分に払ってもいいと答えた消費者が60%を超えたが、電力網の信頼性向上のためにこうした額を払ってもいいという人は60%未満だった。
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