炭素繊維の成長に期待〜価格低下で工具サプライヤー
- 2013年11月18日
- 自動車関連
自動車業界のツーリング(工具)サプライヤーは、コストが低下している炭素繊維の需要増加に期待を掛けている。
オートモーティブ・ニューズによると、炭素繊維は強度でスチールの10倍でありながら、4倍軽量である。これまでは価格が高いため、採用の大半がフェラーリやマクラーレンなど欧州の超高級車ブランドに限定されていた。
しかし、ここ最近では炭素繊維の価格が下がり始め、米国で4月に発売されたBMWの電気自動車(EV)「i3」(4万2275ドル)にも採用された。
業界における炭素繊維の活用は車両にとどまらない。デトロイト郊外の北米ビルシング・オートメーション(Bilsing)は、ツーリング用フレームに炭素繊維を採用している。初めて採用したのは2005年だが、事業が上向き始めたのは最近になってからだ。
炭素繊維の価格は、03年の1ポンド当たり35ドルから、10〜15ドルまで低下した。
ビルシングはこのほど、メキシコにあるクライスラーのトラック工場において、ロボット18基に炭素繊維フレームを導入した。ロボットはこれまで、アルミニウム部品が重過ぎて振動が激しかった。新フレームの採用で、ロボットの重量は1200ポンド以上から636ポンドに削減された。
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