米、撤回より緊張緩和 防空圏、中国と重なる思惑

 【共同】中国が東シナ海上空に設定した防空識別圏について、撤回よりも緊張緩和を優先してきた米国と、防空圏存続を譲らない中国の思惑が重なり、防空圏自体は既成事実化する懸念が強まっている。撤回を求める日本は苦しい立場に立たされる可能性もある。

 「極めて率直に米国の確固とした立場と期待を伝えた」。バイデン副大統領は5日の北京市内の会合で、習近平国家主席に前日、一方的な防空圏の設定への「深い懸念」などを示したことを踏まえ、こう強調した。

 ただ、米国はこれまで、中国側を刺激する可能性のある「防空圏の撤回」にはあえて明確に言及せずに「運用の中止」「防空圏を認めない」といった表現を使い、防空圏の存廃には玉虫色の姿勢を維持。バイデン氏と習氏との会談でも同様の対応をとったとみられる。

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