資産購入の縮小可能性高まる セントルイス連銀総裁
- 2013年12月9日
- アメリカ発ニュース
【共同】セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は9日、ミズーリ州セントルイスで講演し、量的金融緩和第3弾(QE3)について「労働市場には(QE3を導入した)昨年9月以降、累積的な進展があり、(量的緩和を)徐々に縮小する最も強力な根拠を示している」とした上で「資産購入のペースを落とす可能性が高まった」と述べ、17-18日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で規模縮小の着手を決める見込みが十分あり得るとの認識を明らかにした。
総裁は労働市場の改善ペースが「今後数カ月間または数四半期のうちに減速する可能性」があるとし「(改善が)今後も継続するかどうか見極めなければならない」と指摘。ただ、雇用改善は失業率や就業者数のような主要な指標は「今後数カ月間継続することを示唆している」との見方も示した。
一方でインフレ率がインフレ目標の2%を下回り続けるとする「十分納得できる理由が見当たらない」と物価情勢を警戒。「資産購入を小幅に縮小すれば」雇用改善を認めつつも、2014年前半の間はインフレ動向を注意深く見守ることができるとした。さらに、インフレ率が「目標に向かって戻らなければ縮小を一時休止」することもできると付け加えた。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ