サイバー攻撃に「中国語」 三菱重工のウイルス感染
- 2013年12月17日
- 日本発ニュース
【共同】三菱重工業(東京)に2010年12月、ウイルスを仕込んだ「標的型メール」が送り付けられたサイバー攻撃事件で、ウイルス感染した同社のパソコンから、中国語を使った不正プログラムが見つかっていたことが17日、警視庁への取材で分かった。
警視庁はパソコンやサーバーをウイルス感染させ、同社が扱う防衛装備品などの情報を盗み出す狙いがあったとみて偽計業務妨害容疑などで捜査。メールの送信元が中国語を使用する環境にあったとみて割り出しを進めたが、時効(3年)を前に特定できず、17日までに容疑者不詳のまま書類送検、東京地検が不起訴処分とした。
三菱重工と捜査関係者によると、10年12月30日、取引先からの新年のあいさつを装った標的型メールが送り付けられ、社員が知らずに開いてパソコンウイルスに感染。本社と護衛艦やミサイル、原子力発電設備などを製造する製作所など11カ所のサーバーとパソコンに感染が広がり、計約80台から四十数種類のウイルスが見つかった。
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