購入ペース調整の可能性残す リッチモンド連銀総裁

 【共同】リッチモンド連邦準備銀行のラッカー総裁は23日、CNBCテレビの番組に出演し、量的金融緩和第3弾(QE3)の縮小決定について「データが想定以上に弱くなれば一時休止するかあるいは強くなれば早める可能性を残しておかなければならない」と述べ、長期国債と住宅ローン担保証券(MBS)の購入規模を経済状況によって調整する余地があるとの認識を示した。

 総裁は縮小を決めた18日の連邦公開市場委員会(FOMC)に触れて「時期として正しかったと思う」とし、雇用情勢の改善からすれば「容易な判断だった」と説明した。また、失業率が政策金利の見通し指針の6.5%基準を下回っても事実上のゼロ金利政策を「十分な期間」維持するとした新たな方針に触れて「束縛度合いがやや薄れる」と指摘。6.5%の基準自体は「引き上げたり引き下げたりして信認性を傷付けたくない」と述べた。

 総裁は今年、来年ともFOMCで金融政策を決める投票権を持つ連銀総裁メンバーでない。

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