川の水から人工甘味料〜カナダのグランド川

 カナダ・オンタリオ州を米国境のエリー湖に向かって流れるグランド川の水から、4種類の人工甘味料が高濃度で検出された。同国環境省とウォータールー大学の研究者が、米オンライン科学誌プロスワンで発表した。

 ロサンゼルス・タイムズによると、150マイルにわたるグランド川流域の23カ所で水を採取して分析したところ、チクロ、サッカリン、スクラロース、アセサルフェームの各甘味料が含まれていた。いずれもダイエット飲料などに一般的に使われており、周辺にある30カ所の下水処理場が川に排出した処理済みの水に含まれていたと考えられる。

 自然の水からは、これまでにも抗うつ剤、抗生物質、ステロイド、香料などが検出されており、人が使った化合物が人体や高度な処理施設を通り抜けて川や貯水池などの水源に流れ込んでいる証拠となっている。

 化合物は魚の細胞から検出されることもあり、下水処理場、さらに上水道の浄水施設も通過して水道水に含まれていたこともある。

 人工甘味料もその1つで、 グランド川を上水源にしている町では家庭の水道水からも検出されている。アセサルフェームやスクラロースは除去が難しいためチクロやサッカリンより検出量が多く、特にアセサルフェームは流域全体で高濃度が計測されており、調査報告書はアセサルフェームを「排水汚染の追跡に最も適した化合物の第1候補」と指摘した。

 今回の調査は人口甘味料の環境への影響は調べていないが、「水を排出する町の下流に生息する水生生物は、極めて高濃度の人口甘味料に長期にわたってさらされる可能性が高い」と推定している。

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