JCペニー、33店舗を閉鎖へ〜2000人を削減
- 2014年1月16日
- 米国ビジネス
小売り大手のJCペニーは15日、業績の良くない33店舗を閉鎖し、2000人を削減すると発表した。年間約6500万ドルの経費削減を見込んでいる。
ニューヨーク・タイムズによると、店舗閉鎖は5月上旬までに完了する見通しだが、ニューヨーク市ブルックリンに計画中の新店舗は予定通り開店する。
JCペニーは近年、ロン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)を解雇して前任者のマイロン・ウルマン氏をCEOに再起用したほか、新しい小売り戦略を試みたものの主要顧客に受け入れられずまた古い戦略に戻すなど、経営や投資で迷走が続いており、株価は過去2年間で80%近く落ち込んでいる。
現状の厳しさを考慮した場合、国内1100店舗のうち33店を閉鎖するだけでは業績回復は無理という見方もある。小売り専門のコンサルティング業者ストラテジック・リソース・グループのバート・フリッキンガー氏は「問題の穴が深すぎる」と話している。
昨年の年末商戦に関しても、ウルマンCEOは「良い状況」と評価する一方で詳細は発表されず、小売業界は概して不調だったことから同社の業績は振るわなかったのではないかという憶測もある。同社の第3四半期(8〜10月期)は4億5700万ドルの赤字だった。ただし、オンライン部門の売上高は24.5%増え、10月の既存店売上高は1%未満ながら増加した。
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