アマゾン倉庫の技術労働者、組合結成を否決

 デラウェア州ミドルタウンにあるオンライン小売り大手アマゾンの倉庫(配送センター)で15日、機材の整備や修理を担当する技術労働者が労働組合を結成して国際機械工労組(IAM)に加わるかどうかの投票を行い、反対21、賛成6の反対多数で否決した。

 ニューヨーク・タイムズによると、小規模ながら、国内のアマゾン施設で組合結成の是非を問う投票が行われたのはこれが初めて。アマゾンは全米40カ所以上に倉庫を所有する。ミドルタウン倉庫には商品のこん包や配送を行う1500人の作業員がいるが、今回の投票とは無関係。

 IAMは昨年12月8日、同倉庫の技術労働者30人の代理として全米労働関係委員会(NLRB)に投票の実施を請願し、NLRBが承認していた。

 アマゾンは、同業他社より高い賃金と、社員の苦情は経営陣が直接受け付ける方針を強調しながら労組結成には強く反対してきた。今回の投票結果について、広報担当者のメアリー・オオサコ氏は「社員は会社とじかに話す方を好む姿勢を明確にした」と話した。

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