「銃から政権生まれない」 活動家、最終陳述を準備

 【共同】「政権は銃口からではなく、投票によって生まれなければならない」。中国で憲政の実現などを求める「新公民運動」の中心的人物で、公共秩序騒乱罪に問われた著名活動家、許志永氏(40)が22日に開かれた初公判で、民主的な政治の必要性を訴える最終意見陳述を準備していたことが23日分かった。裁判所は陳述を認めず結審した。

 許氏の関係者が「自由、合議、愛のため-私の最後の陳述」と題した陳述書の全文を公表した。「銃口から政権が生まれる」との毛沢東主席の言葉に象徴される共産党の強権的な姿勢を皮肉っている。

 陳述書は新公民運動について、公民が平和的な手段で官僚の資産公開などを呼び掛けてきたと説明。「為政者が(言論の自由などを明記した)憲法に誠意を持って向き合うならわれわれは当然無罪だ」と訴えている。

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