先々代法王の遺品盗難 イタリアの教会、血痕付いた布
- 2014年1月27日
- 世界のニュース
【共同】先々代のローマ法王、故ヨハネ・パウロ2世の血痕が染みついた布の入った小瓶が、保管先のイタリア中部にある山あいの小さな教会から何者かに盗まれていたことが27日、分かった。同教会関係者によると、ヨハネ・パウロ2世の血痕が付いた遺品は世界に三つしかないという。イタリアのメディアが伝えた。
ヨハネ・パウロ2世はことし4月27日、カトリック教会で最高の崇敬の対象とされる「聖人」に列せられることが決まっている。このため遺品の価値が上がることを見越した犯行との見方が出ている。
ヨハネ・パウロ2世は1981年5月、バチカンのサンピエトロ広場でトルコ人の男に狙撃され、重傷を負った。遺品は、その際の衣服の切れ端。ヨハネ・パウロ2世はイタリア中部の山岳地帯をこよなく愛し、しばしば散策などに訪れたため、元秘書の枢機卿が2011年、この教会に遺品を寄贈していた。
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